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VMDインストラクターとして、
人にも店にも街にも快適な空間づくりを目指す。

繁田和美(しげた・かずみ)

繁田和美(しげた・かずみ)


空間デザイナー
VMDインストラクター


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ガンガン働いて、新しさを模索した東京時代

 映画や舞台に興味があったので、舞台美術をやれたらいいなと大学に入りました。でも、いろいろな授業を受けているうちに、資生堂のディスプレイデザイナー・田中寛志先生の授業を受けて、ディスプレイデザインの世界観、奥深さに触れました。クライアントの要望をどうやって具体化したらいいのかというところに、自分のモチベーションが高いなと気づいて、空間デザインの会社に就職しました。
 入社したら、なにもわからないのにいくつもの担当にされ、週末金曜日の夜現場に入って、翌土曜日の朝までに完成させるみたいなことを、1カ月おきにガンガンやっていくんです。また、25歳ごろ、ショッピングセンターのクリスマスのイルミネーションを全部まかされて、デザインから施工まで仕切りました。本当に大変な仕事でしたね。何日も寝ない現場でした。あとプレッシャー。1000万を超えるという金額の大きさに緊張してしまいました。失敗したらどうして返そうかって。現場は、年上の職人さんを従えて指示を出さなくてはならないし、私がしっかりしないとみんなが不安になります。でも、こういう仕事の積み重ねで私は自信を持てたし、大きな転機になりました。
 どうしたらいいか誰も教えてはくれない。自分で考えてやり方を見つけなくてはいけない。ディスプレイ業界は次々と新しい表現をしていくので、自分で触れて、感じて、自分で判断してやらないとできないのだということを、すごく学びました。

フリーになった静岡で「繁田和美」を評価してもらう

 仕事に対して自信が持てたし、東京にいなくてもどこにいても仕事はできるし、体もちょっときつかったし、といったいろいろな要素があって、とりあえず静岡に帰ろうと、2007年に帰ってきました。
 2008年に静岡市クリエーター支援センターに入居し、本格的に仕事を開始しました。その年に、グランシップのウインドウディスプレイをやってほしいと依頼がありました。テーマは「カラー」。静岡の絶滅危惧種のレッドリストをモチーフに柄を作りました。それを見て、高松宮姫のおひな様展担当者から声をかけていただきました。これは、桃の花をテーマに和の文様を紙で半立体に仕上げたもの。いずれも好評をいただきました。静岡では会社のバックはないけど、おひな様展みたいに個人「繁田和美」を評価してもらえたのは、新たな喜びでした。

VMDで可能性を広げる

 VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)といって、視覚的な効果を重視して陳列配置やディスプレイを行う販売促進方法がありますが、現在はVMDをメインに仕事をしています。私がVMDにたどりついたのは、空間ディスプレイだけではなかなか仕事につながらない、と感じたからです。ディスプレイは費用がかかるので、お金をかけたらかけただけの効果がないと。いままでは、ディスプレイにお金をかけた分を取り返せるかどうかという営業ではなく、こういうものが作れますがどうですか、ってやっていました。でも、これからは、より購買に結びつけて売り上げをあげましょう。そのためには、こういうことをしないといけないのですよ、と伝えることが足りなかったので、もう1回勉強して、VMDインストラクターの資格をとりました。
 昆布専門店の次郎長屋さんでは、食品は豊富にあるとおいしそうに見えるので、商品はモリモリ陳列したほうが買いたくなるとか、お客さんが話しかけやすくなる店構えなどのアドバイスをしました。お徳用の大袋がたくさんあったものを、小パックも作って売りました。おいしかったら次は特用を買ってくれるでしょ。手軽さを店頭に作ることでお客さんは喜んでくれます。商品が主役なので、どうよく見せるかです。だから、私がやっているようなことを、お店の人が自分からやってくれるようになると、店はどんどん変わっていきますよ。そういう店を増やしていきたいと思います。そうすると、いつか私はいらなくなるのかな。 いままでは、デザイナーとして活動していましたけれど、これからはプロデュースする立場で大きく見ていかないと。私がVMDとしてやる仕事に、第三者が入ることによってよりよくなるなら、ドンドンほかの人を入れていきたいなと思っています。自分だけではなく、ほかの人とコラボレーションすることで、1+1+1は∞になるようにしていきたいですね。そういった意味で、仲間づくりも課題ですね。
 VMDってコンサルティングの一部です。これからは、コンサルティングスキルもつけつつ、VMDをメインにやっていきたいので、さらに勉強してもっと立体的なアドバイスができるようにしたいですね。

取材日:2010.10



静岡県静岡市生まれ  静岡市在住


【 略 歴 】

2000 ディスプレイ会社入社
2008 フリーのデザイナーを始める
2009 VMDインストラクターの資格を取得
藤枝のお茶の香ロードのビジュアルデザイン
静岡市お茶のまちづくり推進協議会メンバー
2009〜2010 静岡市お茶のまちづくり推進協議会メンバー
高松宮姫おひな様展装飾
2010 シズオカカグメッセVMDテーマゾーンプロデュース
シズオカクイーンコンテスト審査員
シズオカカグメッセVMDテーマゾーンプロデュース

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